【趣旨】
一千年の歴史を持つ天明鋳物は、室町時代以降「西の芦屋に東の天明」と言われ、古天明に代表される茶湯釜をはじめ、仏像・梵鐘・鍔口等の名品が鋳造され全国各地に残されています。これらの優れた伝統技術は、多くの先人たちによって受け継がれてきた日本の伝統工芸であります。
ここ天明鋳物のふるさと佐野において、全国の美術作家に呼びかけ、一般公募による「佐野ルネッサンス鋳金展」を開催いたします。現代の鋳造造形の世界は、表現の内容もますます幅広いものとなり、その技法も多様化しています。
この展覧会は、伝統ある鋳金の文化を継承しつつ、21世紀を担う新進作家の発掘を図る自由な発表の場とすることを目的とします。さらに、佐野市の文化遺産や歴史的風土を活かしながら、作家相互交流の交流拠点とすることにより、地域の活性化と振興の一助となることを期待するものです。
※なお昨年10月に発生した台風19号の影響により大賞の賞金が変更になりました。事情をお酌み頂き、ご協力いただきますようお願い申し上げます。