人間国宝の銘品で茶会

7月21日(日)に、人間国宝田村耕一美術館(佐野市閑馬町398-6)にて、「田村耕一と天明鋳物 ふるさとの銘品に出合う会~WITH高校茶道部vol.2~」が行われ、市内の高校茶道部員と関係者29名が参加しました。

 

この会は昨年12月にも開催されており、市内の高校茶道部を対象に、天明鋳物の茶釜や田村耕一作品の茶碗などを使用した本格的なお茶会に参加してもらい、郷土愛を育む学びの機会を提供するとともに、本物に触れる体験を提供する、という内容になっています。

会場である人間国宝田村耕一美術館は、佐野市を代表する田村耕一作品を数百点所蔵しており、さまざまな作品が鑑賞できます。また、粋を凝らした茶室や庭園を使って、茶の湯文化に触れることも可能です。また、この会では、美術館に所蔵されている田村耕一作品だけでなく、天明鋳物師による茶釜なども使用しました。

 

今回使用した茶釜と風炉は、和銑釜 江田工房の鋳物師、江田朋さんによる作品です。朋さんは、茶会の前に天明鋳物の講話もしてくださいました。実際の釜や、さまざまな作品の写真、映像を使用しながら語られる天明鋳物の歴史や特性に、参加した高校生は熱心に耳を傾けていました。

お茶会は、佐野市茶華道協会の先生方が中心となって行われました。

つくばいで手や口を清め、躙り口から茶室に入る、といった、本格的なお茶会に取り組んだ高校生は、「なかなかできない体験で、新鮮だった」と笑顔で語っていました。