東京藝術大学　×　佐野ルネッサンス鋳金展実行委員会

鋳　金　の　幻　想　展

　日本の金属工芸の「鋳金」は、鋳物の表現として海外でもあまり例を見ない独自の表現を展開しています。表現領域も、伝統工芸、クラフト、現代の工芸からアートまで多岐に渡っています。技法的には、日本古来の鋳造技法から最先端の鋳造技術までを幅広く用いて、多くの表現を獲得しています。

　今回の展示では、鋳金の表現の時代の流れを汲んだ「佐野ルネッサンス鋳金展」の歴代の大賞作品の数々と東京藝術大学で鋳金の指導を担当している教員等の作品を展示し、鋳金を俯瞰してご鑑賞いただく機会としました。鋳金の仕事は即効的なものではなく、じっくりと腰を落ち着けて鋳物と向き合わないことにはどうしようもありません。我々は一歩ずつ新たな試みに挑戦しながら、その先にある鋳金の幻想的な世界を実現するために歩み続けております。 

東京藝術大学教授　　赤沼　潔

<出品作家>

東京藝術大学

赤沼潔　谷岡靖則　松渕龍雄　南時俊

見目未果　青木享平　柴田早穂　石川将士　三上想

佐野ルネッサンス鋳金展 大賞受賞者

宮崎光二（第1回）永田紀博（第2回）長谷川克義 / 山本未果（第3回）畠山耕治 / 白仁田明徳（第4回）般若保 / 平戸香菜（第5回）

樋口陽介 / 水永阿里紗（第6回）畠春斎 / 高橋賢吾（第7回）中村喜久雄 / 飯村健二（第8回）江田蕙 / Vanmeirhaeghe Valentijn

《第3回から2部門制。第1部門…用途性のある作品　第2部門…彫刻に代表されるアート作品》