\天明鋳物×「食」展示会スタート!/

2018年1月13日(土)~2018年1月31日(水)、

佐野市役所1階 市紹介コーナー(総合受付南側)で
ただいま、天明鋳物の器を展示しております😊
鑑賞するというよりは、使うということが想像できるような展示にしています。
 
パンフレットですが、少し遅れておりまして…、初日に10部のみ配布していたのですが、現在手元にない状態でございます…。
今週中ごろ、完納予定です。
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません…。
 
また、📋🖊アンケートプレゼントキャンペーン📋🖊も行っています!
アンケートにお答え頂いた方の中から抽選で10名の方に天明鋳物の干支の置物をプレゼントいたします
今後の参考にさせて頂きたいので、是非ご協力頂ければと思います。
 
展示会に展示しているのですが、「はじめの言葉」を載せたいと思います。
↓ ↓ ↓
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はじめに
  
約1千年の歴史のある佐野市が誇る伝統工芸、天明鋳物。
起源は平安時代、天慶2年(939年)、藤原秀郷が武具を作らせるために河内の国(現在の大阪府)から
5人の鋳物師(いもじ)を佐野に移り住まわせたことに始まります。
室町時代から江戸時代初期に最盛期を迎え、特に茶の湯釜は「西の芦屋(福岡県)東の天明」と言われ、
千利休も使用し、歴史の中で天下の名声を得ました。
 
 しかしながら、時は流れ、現代の生活様式の多様化等により需要の減少など様々な問題に今直面しております。
今回、天明鋳物に更に興味を持って頂くために、身近な「食」を通して、普段使いできる器を制作し、
実際に料理を盛りつけることで、作品の良さを際立たせ、天明鋳物を身近に感じてもらおうと企画いたしました。
手仕事ならではの繊細な感性・技術・情熱を感じて頂き、普段使いできる鋳物の器を通して、
潤いのある豊かなライフスタイルを提案していきます。
 
 金属の食器というと、重い・変色するなどネガティブなイメージを抱く方も多いかと思います。
しかし、海外に目を向けてみると、近世ヨーロッパでは、銀器はその時代の美と富の象徴でした。
銀は長い間放置しておくと、変色してしまいます。
銀食器をピカピカに光り輝く状態に保つには、手入れする忠実な家臣がいるということにつながり、
『経済力』 と 『行き届いた躾』 を誇示することができたと言われています。
また、現代のヨーロッパでも、軽く見えるよりも重厚感のある方が好まれるそうです。
 韓国では、銀は毒と化学反応を起こし変色するという理由から、大昔、宮廷で銀製の食器が使われ、
その憧れから金属製の食器を民衆が使うようになったと言われています。更に戦争などで移動が多かったために、
壊れない食器として金属製が流行したそうです。
金属の器は、重厚感があり、壊れにくいのです。お手入れすることで、変色も防げ、修理をすれば長くお使い頂けます。
視点を少し変えるだけで、新たな見方が生まれてくることもあるのではないでしょうか。
 
 今回、佐野日本大学短期大学の学生と連携して、鋳物の器からイメージした料理のレシピを考案してもらいました。
若い柔軟なアイデアが天明鋳物の器に、更に新しい魅力を生み出してくれました。
 更に佐野市内でモノづくりをされている木工芸の「工房 風の谷」様、陶芸家の川田ご夫妻にも器やお箸などを
ご協力して頂きました。
多くの方々のおかげでこの展示会を行うことができました。
関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
 
 平成30年1月